私たちの式場の担当さんは、とても料理好きらしい。

打合せで、食事のメニューの話になった。そこは、定型のメニューはもちろんあるのだけど、思い出料理やふるさとの味などを加えたカップルそれぞれのオリジナルメニューをつくることに積極的だ。

築地につとめる新郎のまぐろ解体ショー!とか、新婦の父親のつくった新米を土鍋で炊くぞ、しかも客前で!とか、彼が過去担当した人の料理エピソードを聞いて、「ええなぁ~。あたしたちも何かないかなぁ~。」
と、当然、思った。

でも、私たちは、2人とも東京生まれ東京育ち。特産の野菜や魚介なんてないしね・・、と顔を見合わせた。こうなったら、思い出ごはんとか今までの人生の中のこれは!というエピソード素材を探してみようか、ということになった。まあ、それはオイオイ考えることにして、、

で、話がそれて、担当さんは、『自分の結婚式だったら「醤油」にこだわったメニューを考えます。』と。彼は、九州は熊本の出身で、南のほうは、「たまり醤油」という醤油を使うんだとか。

「あ、聞いたことはある。甘い醤油ですよね?」
と言ったら「『甘い』と一言で表現されてしまうと、ちょっと違うんだよね。」という表情をした。また、彼にとっては、東京の醤油は『ただしょっぱい』のだそうだ。

で、さらに熊本出身担当さんのイチオシ料理「呉汁」についての熱いレシピ解説がはじまった。ようは、大豆をすりばちですって、お味噌汁のなかにいれたものらしい。そこに、熊本名物の南関あげという乾燥油揚げを入れるのがおすすめとか。聞けば、その南関あげというのは、関東の揚げがじゅわっとしているのに対して、もうちょっと薄めで、噛むとぷちぷち、っとするって。。

・・・揚げがぷちぷち?意味分からん。でも、どうやらうまそうだ。。
どっちも、聞いたことのないものだったけど、彼の話を聞いているうちに本気でよだれが。じゅる。。

で、次の日、銀座の熊本館で、買ってみた。醤油と南関あげとインスタント呉汁(大豆をすりつぶして粉状にしたもの。

まずは、阿蘇の甘露醤油。これ、たまりとはどこにも書いていないけど、甘露系だからこれだよね?と、のりごはんにして食べてみた。

あら、おいしい。

たまり醤油ってネーミングから、もっと甘くてドロっとした感じなのかと思っていた。ドロっとした醤油ってどんなの?と思っていたけど、醤油がドロドロしているわけはなかった。味は、関東のに比べるとやさしい味。これは、担当さんが、「東京のはしょっぱい」というのもうなずける。たまりに比べると、パンチきいてるって受けとめて欲しいナ・・・(・ω・)

で、期待の呉汁!・・・・あれ?なんか、イマイチ。味噌汁に入れる意味あるの?ってくらい何だかぴんとこないバラバラな味。ほんと、粉上の大豆って感じ。。家族にも、「何コレ?」と不評。

そんなはずないのにぃ。だって、あんなおいしそうな顔して嬉々として語ってくれたのにぃ。やっぱりこれは地元の人にしかわからない味なの??

うーむ。うーむ。うーむ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

はっ!味噌がちがうのでは!!その日は、たまたま、赤い味噌を使ったけど、九州の味噌って、、と思って調べると、やっぱり白味噌!!!!!!ぬかったぁ~。敗因はきっとコレに違いない。それにインスタントというのもよくない。今度はちゃんと乾燥大豆を一晩、水につけて寝かせるとこからスタートよ!

と、激しく反省してみました。なぜ、こんなに、夢中かというと、私は納豆大好き。大豆大好き。お豆大好き。だからデス。

それに大豆をすりつぶしたものと、味噌の相性が悪いはずはないんだから、きっと分量とか、味噌の種類を間違えたのね。。と思うことにして、近いうちに再度挑戦の心積もり。

で、南関あげ。これは、確かに食感が、ちがう。これは、九州の、というより熊本の名産なのかしら?おいしいです。でも、これがお揚げか、というと別のもののように感じる。でも、おししいです。でも、揚げ??これが、熊本の揚げなの?という驚き。

異文化だ、と思いました。

外国に行って、もの珍しいものを食したときのような驚きとワクワクを味わったってことは、これは私にとって異文化なものなのだわ、と。日本なのに!

じゃ、北にはどんなものが?北海道っていったら蟹とかホタテとか鮭とかジンギスカンってイメージだけど~、って思っていたら、こんな記事発見。大興奮。

札幌名物スープカレー

何それっておもってググってみたら、目からよだれが。

うまそうだぁ~。

興奮しすぎたので寝るとしよう。