ハウルを見た。「?」ってラストだった。最後の10分くらいで強引に結末まで展開させてないか?って感じで、途中まで、ちょっと突っ込みどころはありつつも、結構、細部の作りこみはさすが宮崎ね~って感じだったけども。。全体のストーリを統括する人がいなかったか、もしくは残念ながら力量不足だったのかな?という印象。

あるいは、あえて全てを表現しないことで、見るものの想像にまかせる、想像することを喚起するねらいがあったのか、、だとすると、その心意気と試みにはグッジョブって思いつつ、話の展開のバランスが悪いので、具合悪かった。

それとも単純に原作があるせいで、映画っていう限られた時間の中で描くにはボリューム過多だったのかな。原作のある映画で原作を超えるものって少ないという法則に陥った?

【失敗までの道のり パターンA】

監督  :「ハウル作るぞ~」
スタッフ:「社長!あれは1回枠で収めるには、少々、厳しいかと、、別の作品を選ぶか、ハウルで行くなら2部構成にするほうがよろしいかと思います。」
(この時点でスタッフは原作を読み込んでいる。)
監督  :「俺はハウルがいいんだ!2部構成?それって採算あうの?」(最初から最後まで監督は原作を読んでいない。よってスタッフの提言の意味がよくわからない。彼の気がかりなことは、儲かるかどうか、その1点。)

→現場スタッフの声を丸無視で、強引にすすめる監督に敗因。結果、プロジェクト失敗。

・・・そんなオチ?うちの会社はよくある。だとしたら、スタッフに同情。

【失敗までの道のり パターンB】

最初はノリノリで制作に励むスタッフ集団。長引く制作期間と労働時間に集中力が続かず、体はボロボロ。8割出来上がったところで、仕事に飽きた。飽和状態。

→「なんかもうお腹いっぱいって感じ。俺たち、結構、頑張ったよね?」で、結末があのようになる。

・・・オイ、こら。金返せ。

ま、さすがに宮崎チームに限ってそんな杜撰なことはないとは思われる。うちの会社では日常。

で、考えてみた。

【ソフィーの外見の変化と呪いの関係】

1)寝ているときは、元の姿に戻る
2)話が展開するにつれ、元の姿に戻ったり、おばあさんになったりする
3) 最後、髪の色は白髪のまま、少女の姿に戻った。

呪いを解く方法は、「ハウルとの恋の成就」かな?

●残る疑問

・呪いをかけた魔女が解く方法を、わざと教えないのではなく、本当に知らなかったとしたら、知らないのは不自然。(ただ、こういうのに似たことって現実世界に多々ある。)

・どうして髪の色は白いままなのか。ハウルが髪の色が変わったところから、自信満々でちょっと冷たい雰囲気色男系から気弱な男の子キャラに変化したところから、察するに、髪の色は何かの象徴なのか。


・・・多分、原作を読まないとわかんないわ。本を読んでから、映画を見たほうがよかったかなぁ。